回転球面上の2次元乱流



回転球面上の減衰性2次元乱流では,実験パラメータに依存して幾つかの卓越 構造が出現する.系の回転がなければ,ふつうの2次元乱流実験で良く知られ ている「コヒーレント渦群」が出現するが,回転が大きい場合には,西向きに 流れる周極渦が出現する( Yoden and Yamada, 1993).

ある波数域で渦度の強制を与える強制2次元乱流では,回転球面の効果により 東西方向にのびた帯状構造が卓越する (Rhines, 1975).このようにしてできる 東西帯状構造が木星など巨大惑星の縞構造の原因であるとする説が提案された (Williams, 1978).しかし,1970年代の計算機環境では,赤道対称性や 経度方向の周期性を仮定して限られた領域で計算するのが精一杯であった.

1990年代になり,ようやく全球領域でこのような計算をすることが可能と なってきた.全球で計算してみると,従来の計算が大きな束縛を課していたこ とがわかる.回転球面上の強制2次元乱流の力学的基本的特性が,いまようや く得られつつあるところである (Nozawa and Yoden, 1996).

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YODEN Shigeo <yoden@kugi.kyoto-u.ac.jp>
Created: April 9, 1996